「三橋」
「な、なに…?田島く ん 」

ホームルームも終わって、各々が部活や自宅に向けて教室を離れていく。
今、ココに居るのは三橋と田島の二人。泉は浜田と共に職員室に行っていた。

暇潰し



待ってて。
そう言われたから、二人は窓の外を眺めて時間を潰す。

早く野球したいなー。
もう、みんな揃ってんのかなー。
暇だねー。
つまんないねー。

出てくる言葉は溜息交じりの小言の様で。普段は元気な田島も、この時ばかりは静かだった。



そんな時に、不意に田島に呼ばれて、もともと挙動不審な三橋だから問いかけに視線を泳がせ返事を返した。

「キスしよ」
「うへぇっ?!」
「暇だし良いじゃん」
「え、あ うぅ…」

困ったというより、驚いた表情の三橋にグイグイと田島が近付く。




その距離、僅か1センチ。




「いただきっ!」
「うんっ!!?」

噛り付くように互いを重ねて、ちょっと舌なんかも入れてみたりして。

ほんの僅かな時間のキス。
名残惜しそうに離れる唇。

「三橋とキスしたら元気出てきた!」
「ぅおっ、俺、も なんか 元気 だ!」

それはキスのせいなのか、はたまた田島の笑顔のせいなのか。



どちらにせよ、二人は満面の笑みで再度唇を重ねあった。




END

子供の恋は難しい。



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