「三橋は俺の事好き?」

昼の時間、唐突に田島が目の前で弁当を食べる三橋に聞いてきた。

相思相愛



「田島くん?どう、したの?」
「いいから。答えてよ」

笑っているようないないような、そんな顔で田島が詰め寄る。

「す、好きだ、よ」
「それって友達として?」
「うぉっ?!」

キスされるのかと思うくらいに、田島が大接近。自然と三橋はのけ反ってしまった。

「逃げるのダメ〜」

逃げる三橋の腕を捕まえて、田島は怪しい笑顔。

「とっ友達!田島くんは友達だよ!だ、から…大好き で、す…」
「ふ〜ん。友達で好きなんだ」
「た…田島く、ん?」

つまらなそうに顔をしかめて、三橋の腕を離した田島は外へと視線を外す。

田島くん怒ってるのかな…。
俺、何か嫌な事言ったかな…。

三橋の頭はぐるぐるそんな事でいっぱいになった。


「俺は友達としての三橋は好きじゃないから」


「?!」

たった今言った田島の発言、それが三橋の脳に浸透するにはそう時間は掛からなかった。
ボロボロと溢れ出す大粒の涙、頬を真っ赤にして、とうとう三橋は泣き出してしまった。

「うわっ、三橋泣いてんの?!」
「うぅっ……」
「……悲しいのか?」

そう聞かれて、コクコクと頷く頭。

「それって、俺が好きじゃないって言ったから?」

もう一度、小さく頷いて。


「なんだ。好きだよ三橋の事」


「う、ぇ?」



「俺は友達としての三橋じゃなくて、恋人としての三橋が好きって言いたいの」



「こ…こいび、と?」

そう、恋人。
田島は笑顔で頷きながら、三橋の肩に腕を回す。

「三橋も俺を恋人として好きになれば“そうしそうあい“になれるぞ」
「そう、し…そ ぅ、え…?」
「簡単に言ったら、俺も三橋もお互いが大好きってこと!」

分かったか?耳の横で呟かれて、三橋は恥ずかしそうに首を縮めた。
だけど、次には下を向いていた顔を田島に向けて、にっこりとつり目を垂らせながら口を開いた。

「じ…じゃあ、俺 も 田島くんを 恋人、として す、好きだ」
「おっ!マジ!?なら、俺たちはそうしそうあいだよな」
「うん、そうしそうあい だよ」

ニンマリ笑いあって二人は昼食を再開した。





その後、田島によって三橋は俺の恋人だと言い回られたのは、言うまでも無い。




END

仲良き事は良い事かな。



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