「三橋って子供生めないのかな?」
昼休憩中に突然田島が切り出した。
三橋は浜田とトイレに行っていていない。
今は泉と田島の二人だけが残っていた。
将来について考えよう
「はあ?なんだよ突然」
「だって三橋と結婚しても子供生まれなかったら寂しいじゃん」
「あのなー三橋は男なの」
呆れるにも疲れる問い掛けに、泉は机にうなだれながら返事を返す。
「だから?」
「だから結婚できないし、当然、子供も作れない」
「なんで?」
「お前は本気で馬鹿か!なんでもなにも、考えてみろ」
泉はそう言うと、手に持っていたイチゴ牛乳を一気に飲み干した。
「結婚はできるよ。アメリカに住めばいいんだろ?」
「はあー?どっからそんな知恵付けて来たんだよ」
「テレビでやってた」
「あっそ」
段々と答えるのも阿呆らしくなるが、チラリ田島に視線をやると、真剣なまなざしが自分を捕らえていた。
「子供は遺伝子組み替えで出来ないかな?」
「ブッ!!」
泉は口に含んでいたイチゴ牛乳を噴出。汚ねー!田島は大口を開けて大爆笑。
「遺伝し組み替えは違法だ!本当にお前って馬鹿なのか頭良いのかわかんねーよ」
「ん?そうかな?」
「言っとくけど、褒めて無いぞ」
「へいへい。別に良いよ。自分で何とかするし」
コイツなら本気で何とかしそう。泉は背筋が凍り付く思いだった。
これ以上話に付き合っても、きっと解決策は見つからないだろう。
口には出さないけど、泉は窓の外へと視線を移動させ話は終了。
暫くして三橋と浜田が戻って来た。
田島は今の話をする素振りも見せずに、ただ楽しそうに笑っていた。
END
管理人理想の田島。迷宮的なカオスが好きです。
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