三橋の事が大好きだから側にいたいし見ていたい。
大好きだからって見てたら、何でだろう、変な事を考えてしまう。

授業中居眠りする三橋を見れば、腕の枕に乗っかるプヨプヨな頬っぺたに噛り付きたくなる。
体育の時間は真っ白な太腿が美味しそうに並んでいて、弁当の時間は幸せそうな瞳にときめいてしまう。

ムラムラするってこんな事を言うんだろーな。
授業中だろうが野球してようが、三橋見てたら押し倒したくなってムラムラする。

この溢れそうな気持ちを、君に如何伝えれば良いのだろうか。

若いって大変なんだ



「回りくどいのは面倒!」

ここ数日間は悶々と考え事をしてたけど、性に合わないって言うか時間の無だって言うか、それに気付いた俺は意気揚々と学校への道を突き進んだ。

「おはよー」
「お、おは よ」
「あれ?三橋だけ?」
「う、ん。まだ誰も来てない、よ」

そう言ってモジモジと下を向く三橋。
見慣れた動きなんだけどなー。なんでこんなにムラムラするのか。

「立った」
「……へ?」
「三橋見てたら立っちゃった」
「な、なにが?」

同じ男のくせに鈍い奴だな。立ったって、恋人見て立つなんて一つしかないだろうに。
そう思ったけど、言ったら泣きそうだから止めた。その代わりに、指差しで教えてやる。

ココ、と指し示す場所。

「ッ―――!!」
「ニヘヘ。やっと判ったかー」
「え、え、え、」
「三橋のせいだかんな。どうにかしてー」
「あ、え、う、」
「此処じゃ嫌?なら場所移動開始ー!」

戸惑ってる三橋を他所に、俺は鼻歌交じりにグラウンドを離れる。
嫌なら付いてこなければいいのに、俺の後を必死に追いかけて来る三橋。慌ててる動きに、またムラムラした。










「三橋」

グラウンドから然程離れてはいない、それでも人通りが少ない草陰。

「田島くん……此処で?」
「そうだよ」

なんだ。三橋判ってんじゃん。
さっきは全然知らなそうな感じだったのに。

「三橋、舐めて」
「えっ」
「早く。立ちすぎて痛いんだってば」

意地悪く言って、壁に寄りかかる。
その動きを大きな瞳で見ていた三橋。程無くして漸く意を決したのか、一つ唾を飲み俺の元へと近付いてきた。

壁に寄りかかった俺の目の前に、可愛い可愛い三橋の顔。
何も言わずにただ見つめれば、ゆっくりと膝を曲げて跪く姿。
上から見下ろした黄色い髪がキラキラと木漏れ日を反射して、更にムラムラしてきた。

「田島くんの……おっきくなってる」
「だから言ったじゃん」
「俺のせい、なんだよ、ね?」
「そうだよ。治して」

自信無さ気にファスナーを下ろし、下着を持ち上げる俺のモノに息を呑む。
その姿にも欲情して、触られてもいないのに雄がビクリと跳ねた。

「ッ…気持ちイイ」
「ん……」
「もっと深く」
「んんっ……」
「裏も舐めて」
「うぅ……ん、ん」

ガシリと頭を抱えられた三橋は、苦しさに涙を浮かべながらも田島への奉仕を何度も繰り返した。
少しでも気持ち良さそうにしてくれれば嬉しいし、もっと良くしてあげたいとも思う。

「やべッ、イきそう」
「んんッ―――!」

唐突な口内射精に、準備の出来ていなかった三橋は慌てて飲み干すも咽てしまった。
ゲホゲホと苦しそうに屈み込めば、田島が慌てて謝って抱き締めて。

「ゴメンッ!気持ち良すぎて何も考えてなかった!」
「うー、苦し かった」
「悪かったよ。三橋の事も気持ち良くしてやるから、な、機嫌直せって」

言うや早いや田島は三橋を押し倒してズボンをずり下ろし、下着の下に表れたのはは当然三橋のモノ。

しかも、田島同様に痛い位に反り返っていた。

ニンマリと弧を描く田島の口元。
真っ赤な真っ赤な舌がチロリ、舐め擦り引っ込んだ。

「ひぅッ…!」

予告無しの異物感。
痛みに顔を歪めれば、息も出来ない深いキス。逃げようと捩れば腰を掴まれ引き戻される。

「三橋に一杯舐めてもらったから滑りがいいよ」
「あっ、は……」
「もう奥まで入ってんぜ?」
「い、…ああっ、あ、」
「ほらほら気持ち良いだろ?」
「いいっ、気持ち、良い よ」

良かった。なんて田島は最高に嬉しそうに微笑んだ。

「ひあっ、激しッ……んあぁっ!」

四つん這いの体制で何度も前後に揺さ振られる。
腰を引き寄せられては押し出され、時には意地悪くギリギリだけを攻められた。
結合部からは皮膚のぶつかる音以外に水音が漏れ出し、喘ぎ声も周りを気にしている素振りは無い。

「は、あぁッ……出、ちゃう」
「俺も…ヤバイ」
「んぁッ、ダメ、ダメッ」
「クッ」
「ひッ…ああぁッッ……!」










「あーあ、制服がグチャグチャ」
「草の匂い、だ」

情事後、我に帰った二人は身の回りの悲惨さに呆れ返っていた。

「鞄の中身飛び出しちゃってるよ」
「お、俺のボールが…!」

そんな二人の耳に飛び込んで来た音。

「たぁーじまぁー!みはしぃー!」
「ったく、あいつらドコ行きやがった」
「そんな怒るなよ、どうせ水飲み場だって」

心底心配そうに俺達を探す花井と三橋が居ない事に不満爆発な阿部、そんな阿部をあやすので手一杯な栄口の三人がこちら目掛けて歩いてきたのだ。

この現状を見られるのはヤバイ。
さすがの田島もそう思い、慌てて身なりを整え三橋も整え鞄の中身も詰めて準備完了。
横でオロオロしてる三橋の腕を掴み、勢い良く草陰から飛び出した。

「遅刻だー!」

「どわぁッ?!」
「田島!」
「三橋まで」

「寝坊、しました」

わざわざ探しに来てくれた三人をそのまま置いて、田島と三橋は更衣室目掛け猛ダッシュで掛けて行った。










「三橋、バレなくて良かったな」
「うん、ドキドキした」
「でもさ、俺は諦めないよ」
「何を?」
「ムラムラをだよ」

「うん……?」
「俺達若いから直ぐムラムラすんの。判るだろ?」
「うん、判る」
「そんな時は、また三橋を押し倒すからって事」
「あっ、じゃあ…俺、が、ムラムラした ら 田島くんを 押し倒す、よ」
「三橋は押し倒すの駄目。押し倒して下さいって言うの、判った?」
「……判った」
「よし」

誰にもいえない約束を交わし、二人で笑って。
早速ムラムラしてきたけど、今は楽しい野球の時間だから取り合えず我慢する事にした。

END




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